西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

【9月】西表島の気候、服装、気をつけるべき3つのポイントとは

9月の西表島で気をつけたい3つのこと

基本情報

【最高気温】約30度

【最低気温】約25度

【湿度】70%~90%

【おすすめの服装】薄手の長袖やタイツ(レギンス)で乾きやすい服装

1、紫外線対策をしっかりと

9月に入り、秋が近づいてきた西表島。
トンボも多く飛び始め、すっかり秋の気配がしてきました。

気温は最高気温で30度前後、25度前後。
日向はまだまだ暑い西表島です。
日焼けしなれていない人だったら、すぐに焼けてしまうぐらいの日差しと紫外線。
まだまだ、日焼け止めクリームが手放せない時期です。

9月とは言っても、日差しは本州でいう夏の日差しなので
外出の際は帽子は必須です。
よく言われるのが「紫外線は本州の4倍」だといいうこと。
肌だけでなく、目も日焼けしてしまうほど、サンサンと降り注ぎます。

台風はどうなの?

気になるのは台風。2018年のシーズンはあまり台風が来ませんでしたが、
7月、8月、9月は沖縄では台風のハイシーズン。
来るときは1か月に3~4回来てしまうほど、台風のメッカでもあります。

2016年ぐらいから海水温の上昇の影響からか、
西表島付近で熱帯低気圧が台風に変わることが多くなった印象です。
できたての台風は風こそは強いですが、雨は少しだけしか降らさないので
あまり「台風来たな!」って印象は受けにくい台風です。

しかしまたまだ、油断できない時期なので
気象庁が発表する台風情報をこまめにチェックしてみてください。

西表島では、台風が近づいたときは島内のスーパーに台風情報が張り出されたりします。
島にいる場合は、島の社交場「スーパー」での情報収集もしてみてください。
島人から台風についての話を聞いてみるのも旅行のいい思い出になりますよ!

2、湿度が高いので服装にも注意を

湿度が高いので、汗をかきやすく、綿のシャツを着ていると湿気と水分で重くなります。
普段はシャツの重さなんて気にしないと思いますが、自然体験で自然の中に入ると
ちょっとしたシャツの湿り具合や重さも気になってしまう場合があります。

9月のように、暑いときはシャツが濡れていたほうが気持ちいいですが、
12月ぐらいで気温が低い場合だと、ちょっとした湿りが体温を奪う原因ともなります。

体温を奪われると、人間は熱を作ろうとするので、その分体力の消耗が大きくなる。
本当にちょっとしたことですが、服の素材や速乾性には気を使って選んでみてください。

9月は薄手の長袖、タイツがおすすめ

西表島の9月のおすすめの服装は、上が薄手の長袖、足は薄手のタイツ(レギンス)がおすすめです。

もちろん、紫外線対策として長袖、タイツを着る意味もあるのですが、
この時期、多いのが「蚊」の発生。
蚊に刺されにくい対策としても長袖、タイツは大きな効果を発揮してくれます。

動いていると、蚊に刺されることは滅多にないのですが、
山道での休憩などで、刺されやすい。

登りで息が切れて、休憩~!って時が最も注意しなくてはならない時間帯です。
山登りで「はぁ、はぁ」と息が切れているときは、体から二酸化炭素や汗が多く出ています。
その二酸化炭素と汗の匂いにつられて蚊が寄ってくることが多いようです。

あと、経験則ではありますが、日焼け止めクリームを塗っていたほうが
虫が寄ってきやすいような気がします。
もちろん、日焼け止めクリームを塗らないという選択肢はないので、
必ず塗ってください。
日焼け止めクリームをつけているときは、虫が寄ってきやすいので
虫よけも併用してもらうと自然の中でも快適に過ごせるかもしれません。

3、急な雨に注意

8月もそうなのですが、急な雨にも注意の時期です。
カラッと晴れた日でも、12時や16時ぐらいにスコールのような雨を降らす時期でもあります。

西表島は雨雲が来たら、雨が降るという天気の変わり方をするので、
いつ雨が来るか予想はしずらいのですが、
「もうすぐ、来る(降る)」って予測は立てやすいです。

雨が来るときは、空気中の湿度が高くなり、風が生暖かくなってきます。
ほかにも、植物が出すシグナルがあるのですが、そのような信号から
雨が来そうだなと感じることができます。

そんなときに持っていると便利なのが、薄手の雨具。
ウインドブレーカーのような薄手のものでフード付きならなお良し。
防水バックに入れて携帯し、いざというときに出して着ると、
体温の低下が回避できて、余分な体力を使わずに行動できます。

山に行くときも同じで、自然のなかでいろいろと使うことができるので、
1着は持っていても、損はないです。
いざというときに、バッと出して着るとカッコいいですしね。

雨具というとゴアテックスの3層のシッカリとしたものじゃないといけない
と思うかもしれませんが、西表島の9月の雨は一時的なものが多いです。

シッカリとした雨具は体を守ってくれるという意味では最高ですが、
同時に重さもあるので、行動中の荷物になる。
ギアの重さをウルトラハイクまで削る必要はありませんが、
西表島の9月では、防水機能は劣るけど軽量で持ち運びのよいものがおすすめです。

虹が出やすい時期

雨が降って日差しが強いということは虹が出やすい条件がそろっているってことでもあります。
7月なども、同じ理由で虹を目撃しやすいのですが、9月の虹は大きい虹が多いような気がします。

「きれいな光景は目と心に焼き付けろ」ってのがポリシーですが、最近SNSなどをやっていると
友達にも伝えたくなるのが人というもの。
記憶だけでなく、記録にも残しておきたいところです。

そんなときにおススメなのが、スマホやカメラの防水機能。
雨や水辺の生活が多い西表島では、生活防水ではなくて、
しっかりとした防水機能がついているものをおすすめします。

防水機能がないものは、少し値がはるかもしれませんが
専用の防水ケースやハウジングなどを買ったほうがいいです。

自分も防水機能あるから大丈夫!と水辺でスマホで写真撮っていたら
気づかないうちに浸水して壊れてしまった。。。
という経験からも、電子機器の取り扱いには細心の注意をはらっています。

自分は大丈夫!というときが一番危ない。
そんなことを肝に銘じておいたほうがいい環境でもあります。

西表島の9月に気をつけたい3つのこと

そんなこんなで、西表島の9月に気をつけることは
「紫外線」「蚊」「急な雨」の3つです。

これさえ気をつけてもらえれば、
更に西表島を満喫できること間違いなしです。

それでは、西表島の大自然でよい旅を!!

 

ガイド飯田(写真/文)

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