西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

つぶらな瞳の「アオミオカタニシ」その特徴とは…

「アオミオカタニシ」

【特徴】緑色の体、雨上がりに歩いている

【出会える度】★★☆☆☆

【分布】南西諸島、台湾、パプアニューギニア

 

緑色のタニシ

アオミオカタニシは、名前の通り、青い(緑色)の陸(おか)にいるタニシです。
森の中を歩いているとたまに見かける生き物。
西表島では、湿度の高い日や、雨上がりの湿ったときに、岩や木の幹についていることが多いです。

一見、カタツムリっぽいんですが、緑色なのでハッキリ見分けれます。
陸生の貝の一種で、ヤマタニシ科の生き物です。

貝殻はクリーム色

貝殻自体はクリーム色の透明な透けているのですが、タニシの体自体が緑色をしているので
クリーム色の殻を透かして緑色が見える。
だから殻が緑色に見えるのです。

普段は貝殻の中に隠れていることが多いですが、動いている姿はとても可愛らしいです。
岩の上などを這うようにして進んでいきます。
しかも、目がとてもつぶら。
体の上にポチっとある黒い小さな点が目です。

目がつぶら

まん丸の目で慎重に歩を進めていきます。
ゆっくりとした動きなので、見ているこちらの時間までゆっくりに流れるような気がします。

日本では沖縄だけで生息

沖縄ではよく見かけれる生き物ですが、少し上の鹿児島では絶滅してしまったようです。
日本では沖縄だけで見ることができる生き物。
そう考えると、レアな生き物のような気がしてきます。

西表島の森を歩く際は、緑色のアオミオカタニシを探してみてください。
雨の日のトレッキングで見つかりやすいので、雨の日の楽しみもひとつ増えますね。

 

ガイド飯田(写真/文)

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