西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

国内最大クラスの大きさのサギ「アオサギ」その特徴とは…

「アオサギ」

【特徴】サギの中では一番大きい、干潟の側でよく見られる鳥

【出会える度】★★★☆☆

【分布】日本、アジア、ヨーロッパ、アフリカに広く分布

 

干潟でよく見かける鳥

西表島の河口付近は干潟には水鳥が多く生活しています。
渡り鳥だったり、留鳥だったりと生活の仕方は様々ですが、種類も豊富です。

中でも、「サギ」と呼ばれる種類の鳥が多く生活しています。
以前紹介した「クロツラヘラサギ」も「サギ」の仲間です。
クロツラヘラサギは希少なサギで珍しい鳥ですが、それ以外にもよく見れるサギがいます。

 

参考記事>>>世界に3200羽!?クロツラヘラサギが飛来する西表島

 

そのサギたちの中でも、最も大きいと言われているのが「アオサギ」です。
秋から冬にかけて多く見られる鳥です。

干潟で生活していることが多いので、カヤックを漕いで川に入ろうとすると
かなりの確率で遭遇することができる鳥でもあります。

水辺で魚を狩っている

水辺に凛と立ち、足元を泳ぐ魚を狙っているようです。
魚が来るまでジッとしている姿は、まるでハンターのよう。

小魚を多く食べているようですが、時には、大きな魚もくわえているのを見かけることがあります。

水辺が狩場なことが多いようですが、冬場には、意外にも道路へ出てきてトカゲを捕まえていることもあります。
冬場は冷たい水が足にこたえるのでしょうか、陸地でイシガキトカゲをヒョイっとくわえることもある鳥。

素早いトカゲを捕まえることができるぐらいですから、くちばしの使い方はとても上手なようです。

鳴き声が独特

大きな鳥ですので、鳴き方にも迫力があります。
「グエー、グエー」といったようなしわがれた声でいきなり鳴くので、びっくりします。

大昔、プテラノドンという恐竜がいました「プテラノドンが生きていたら、こんな鳴き声なんだろうな」と思わせるような迫力です。
知らずに聞いていると、とても不安で恐くなるような鳴き声。
獲物の気持ちが少しわかったような気がするぐらいの迫力です。

ツルのようないでたち

姿形はまるで鶴のような鳥です。
顔を見ると鶴とは違った顔つきなので、見分けはハッキリつきますが、遠くで見るとわからないかも。

冬の時期は特に集団生活をしているみたいで、団体行動をする姿も多く見られます。
西表島で冬の時期、川でカヤックをする時はマングローブ近くの干潟もよく見てみてください。

アオサギの群れに遭遇するチャンスもあるかもしれませんよ。

そんなアオサギを見れるかも >>>【滝】ナーラ川本流コース(マングローブ&ジャングルカヌー):MJ2

 

ガイド飯田(写真/文)

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