西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

冬のツアーの様子をお届けします

北風が強く吹く西表島。

今日は、本来なら海(船浮湾)へ出る予定でしたが、風が強く吹き
波が高いので、川へのツアーへ変更させて頂きました。

DSCF1303

「海でのツアーを楽しみにしていたのに、ごめんなさい」

冬の時期は、海はコンディション次第となるので、コース変更の場合があります。

 

行けないのが、申し訳ない気持ちと
せっかく西表島まで来てくれたので
楽しんでもらいたい気持ちが入り乱れて

「精一杯できる限りのガイドをしよう!」
とツアーへ行ってきました。

 

今回は、北風が強く吹いているので、南に位置して
北風が当たりにくい「シイラ川」でのツアーです。

通常のコースでは、行かない川なので
ある意味、貴重な体験。

 

世界遺産登録に向けて、認定機関である
ユネスコ(IUCN)の調査団も入った川でのツアーです。

 

シイラ川は川の奥までマングローブが生活している川です。

河口付近には、広大な干潟が広がり、マングローブの種類も多く見れます。

 

西表島の生態系がコンパクトに観察できる川でもあります。

小さな生き物たちが顔を見せてくれたり、
上流の森の中に足を踏み入れると
とんでもなく大きいシダが生えていたりと、

亜熱帯の自然体験が満喫できる場所でもあります。

 

川の入口付近は風が強めに吹いていましたが、
上流にくると、山が風をさえぎってくれたり、

マングローブや木々が風から守ってくれたりします。

 

風がほとんど、吹かず、水面もピタッと穏やかです。

落ち着いた静寂の空間。

人がいないと自然って、こんなに静かなんだな
と感じる瞬間です。

 

静けさに癒され、
雄大な植物にビックリし、
自然を満喫してもらえたかな?

楽しんでもらえていたら、嬉しいです。

 

今度は、絶対、海へ行きましょう!

南風に変わる夏のリベンジ、待ってます!

 

ガイド飯田(写真/文)

/ フィールドニュース/ タグ: , , , , ,
最近の投稿