星キレイだな。なんて時間を忘れて空を眺めれる星空が西表島では見られます。
星空をキレイに見るには、少し条件がありますが、その条件さえクリアすれば、満天の星空を眺めれるのが西表島です。
日本初の「星空保護区」
2018年4月、西表石垣国立公園が日本初の「星空保護区」に認定されました。
西表石垣国立公園内では、84の星座を見ることができたり、南十字星を見ることもできます。
星座の数は全部で88しかないので、西表島ではほぼ全部の星座を見ることができるようです。
そんな星をキレイに見る条件とは…
1、新月を狙え
まずは、暗いことがキレイな星空を見る条件の一つです。
石垣島に比べて、西表島は人口も少なく、道路に街灯も少ないので夜の星空観察には適した島です。
街中(集落)には街灯が設置されているので、人が住んでいるところから少し離れた場所がおススメです。
でも、あまり離れすぎると完全なる「闇」になるので、注意が必要です。
星空観察をするときは必ず、懐中電灯を持参しましょう。
そして更に言うと、「新月の時期を狙う」ことをおススメします。
というのも、満月の時期は月明かりが明るく、懐中電灯がなくても夜道を歩ける程、明るいんです。
満月の月の光が強すぎて、空全体うすら明るく白ばむので、星がほとんど見えません。
惑星、1等星程度しか確認することができないので、「星空」を眺めたい場合は満月の時期は避けましょう。
満月の逆で、月が出ないのが「新月」と呼ばれる時期です。
新月だと、月明かりがないので、夜が深く感じられます。
闇夜に浮かぶ星々は数えきれないほどの数です。
月の周期は決まっているので、事前に調べて旅程を組み立ててみてください。
「西表島 潮汐」などで検索をかけると、月の満ち欠けカレンダーなどが出てくるので、調べてみてください!
2、雲がない日がいい
当たり前ですが、雲があると星空はキレイに見えません。
日中、晴天の日でも夜に雲がかかることもあるので、こればかりは運次第ではあります。
平年で言うと、10月を過ぎると冬の気候になって北風が吹き始めるので雲が多く流れてきます。
西表島では6月ぐらいから天の川を見ることもできます。
年間を通してみるとこういうイメージ
3月:△:冬から春の変わり目(3月中旬から南風になりはじめる)
4月:〇:暖かくなり始める(近年(2016~)は天気の日が多い)
5月:〇:GW前まではGOOD(5月中旬からは梅雨、雲が多くなる)
6月:〇:天の川が見え始める(6月上旬は梅雨なので雲、雨が多い)
7月:◎:天の川よく見える(台風シーズンに入るので要注意)
8月:◎:夏の星座が見れる(時折、台風注意)
9月:〇:うっすらギリギリ天の川(秋の気候に変化、突然の雨に注意)
10月:△:北風が吹き始める(雲が多くなる)
11月:△:北風が強くなる(星空はあまりおススメできない時期)
12月:△:北風が強くなる(星空はあまりおススメできない時期)
1月:△:北風が強くなる(星空はあまりおススメできない時期)
2月:△:北風が強くなる(星空はあまりおススメできない時期)
3、冬の時期は明け方(AM6時前後)がおススメ
「冬だから星空はダメか~」なんて諦めかけている、そこのアナタ!朗報です!
北風に変わる冬の時期ですが、実は冬でも星空がキレイに見える確率が高い時間帯があるんです。
それは、明け方の4~6時頃の時間帯。
夜に雲が多くて星空が見れない日でも、朝の6時前後になると雲が流れてキレイに見える時もあります。
夜の星空がダメな場合は、早めに寝て、翌朝、少しだけ早起きしてみるってのも手です。
7時ごろからはパッと明るくなりますが、それまでは暗い朝を迎える西表島。
朝は気温が低く、空気も澄んでいるので、教科書通りの星座を見ることができます。
まとめ
キレイな星空を眺めるなら、南風が吹くことが多い4月~9月がおススメです。
北風に変わると雲が多くなるので、星が隠れたりします。
夏の時期は「星が溶けたかのような満天の星空」、冬の時期は「教科書通りのハッキリとした星空」を見ることができます。
夏は「ミルキーウェイ」の言葉通りに星たちが溶け合って空を覆っています。
冬は星の数は少なくなりますが、「星座」を見るには絶好の時期です。
星座に詳しくない人でも、一発で「あっ、北斗七星だ、カシオペア座だ!」なんて見つけることもできる。
星と星が本当につながって見える。
西表島でマングローブ、ジャングル体験もいいですが、
こんな星空も楽しんでみてください。
ガイド飯田(写真/文)