西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

西表島の川には大きな「オオウナギ」が生活しています

「オオウナギ」

【特徴】大きいものだと2mにも、川の上流で見かける

【出会える度】★☆☆☆☆

【分布】利根川以西・長崎県以南の暖流に面した地域、南西諸島、太平洋とインド洋の熱帯・亜熱帯域

 

西表島には多く生育

九州の南ぐらいから生活しているオオウナギ。
沖縄では、ヤンバルや各島々で生育が確認されています。

大きいものでは2mにも成長するオオウナギ。
西表島では昔、食用として釣られていたこともあるそうです。

雨の多い時期に見かけることが多い

雨の降る時期、梅雨の5月、6月、冬の11月、12月などに見ることが多いです。
見かけるときはいつも、寒いなという印象なので、気温が低い、影になっているなんてのも、出てくる条件に関係しているのかもしれません。
冬の時期は川の中や滝つぼの中を注意して見てみると出会えるかもしれませんね。

昔は食用だった!?

イリオモテのターザンで有名な砂川恵勇さんがウナギを取っている動画がYoutubeで流れていたり。
昔は食用として取っていたという話を島の人からも聞くことがあります。

川の上流に竿をしかけておいて、翌日ウナギがかかっている仕掛け釣りをしていた様子。
今でも、川の上流の方で歩いていると、ウナギが川の中をヌラーンと泳いでいることがあります。

基本は、岩の隙間や川底に頭を突っ込んで餌を探している様子。
近づいても、こちらに気づかないのか、逃げることもせずに餌を探しています。

触ろうとすると、びっくりした様子でバタバタ体をよじって逃げていきます。
体が大きいので、逃げるスピードも速いです。

体が太い

西表島でよく見かけるサイズは60~80cmほどの大きさです。
太さがあるので、もっと大きく見えます。

川の中だけでなく、雨の日は鯉の滝登りのように、
山から流れてくるほんの少しの水たまりの中を逆走していくウナギもいたりします。
体がヌルヌルしているので、少ない水でも移動することができるようです。

謎の多い生き物

二ホンウナギの産卵場所が東京大学のチームにより発見されたのはニュースにもなりましたが、オオウナギの産卵場所はまだ解明されていないようです。
一説にはインド洋やボルネオ島付近ではないかという論文も出ていて、二ホンウナギとは違うんじゃないかと予想されています。

まだまだ、謎が多いウナギこれからの解明が楽しみでもあります。

そんなオオウナギを見れるかも>>>【滝】ピナイサーラの滝つぼ&滝うえコース:P2

 

ガイド飯田(写真/文)

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