エル・ビー・カヤックステーションで飼っている「ヤギのベー吉」。
2018年の6月に、とあるお祝いの席で「ヤギ汁」として食べられる予定でしたが、難を逃れ元気に生きのびました。
2013年ぐらいから飼われている(繋がれている)ので、もう5歳ぐらい。
オスのヤギなので、気性が荒く、餌をあげようと近くによると、鋭いツノで頭突きをかましてきます。
この前はスネに頭突きされ、あやうく大怪我するところでした。
そんなベー吉ですが、最近、元気がないみたい。
社長にたて突いたことことにより、去年、去勢されシュンとしているベー吉。
10月には、お腹を壊したのか下痢をしてゲッソリ痩せてしまいました。
そして本日。
ついに、この日がやってきてしまいました。
普段、べーべー鳴いているベー吉ですが、今日はやけに静か。
「あれっ、ベー吉どうしたのかな?」
ベー吉が繋がれている方へ歩を進める。
突然、ひんやりとした風が肌をなで、
ふとよぎる、悪い予感。
ゾクゾクっと鳥肌がたち、走馬燈のように流れだす記憶。
「まさかな、ベー吉に限ってそれはないだろう」
と自分に言い聞かせながらも、ベー吉の様子を見に行ってみると…
そこには、
ぐったりと倒れこむベー吉。
「えっ、ベー吉!?ベー吉、しっかりしろ!ベーーーー吉っ!!!」
と思ったら、寝ているだけでした。
なかなかビックリさせてくれます。
あまりにもスヤスヤ眠っているので、天に召されたのかと思ったよ。
ビビらせやがって。
それにしても、ヤギがスヤスヤと寝ている姿は初めてでした。
座ってめを閉じている姿はよく見ていたので、あれが眠るときの姿勢だとばかり思っていましたが、本格的に寝るとこうなるみたいです。
ヤギを5年飼っていても、ヤギの寝姿なんて普段めったに見ることはできません。
ヤギも動物なんで、寝るんですよ。
寝るんですけど、こんなあられもない姿になるとは。
考えもしませんでした。
「こんだけグッスリ寝ているのを見るのは、最初で最後かもしれないな」なんて思いながら写真にパシャリ。
ベー吉も、これだけぐっすりと寝てしまうポカポカ陽気の西表島。
今日も、西表島は平和でした。
ベー吉は、今日も元気に草を食べ続けています。
ガイド飯田(写真/文)