西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

【10月】西表島の気候、服装、気をつけるべき3つのポイントとは

10月の西表島で気をつけたい3つのこと

基本情報

【最高気温】約33度

【最低気温】約21度

【湿度】50%~79%

【おすすめの服装】薄手の長袖やタイツ(レギンス)、あごヒモ付きの帽子、ウインドブレーカー

1、北風に変わり始める季節

西表島では9月までは南風が吹く日が多いですが、10月頃から北風に変わり始める時期です。
9月末から10月頭にかけては台風が接近しやすいです。
台風が過ぎると、ツバメも低空で飛び始める季節。
徐々に北風になる日が多くなってきます。

沖縄では、夏に南風、冬に北風が吹きます。
旧暦の2月(今の3月中旬)にある「ナンガチカジマーイ」が南風に変わる合図で有名です。
10月頃になると、大きな台風が通り過ぎ「被害少なくてよかったね」なんて言って安心していると
いつの間にか北風が吹く日が多くなってきます。

北風になると、西表島の北に位置している「上原港」のフェリーが欠航しやすくなります。
波が高くなったり、海風が強くなる予報が出ているときは、フェリー会社まで問い合わせをするのがいいかもしれません。
特に石垣島から日帰りの方は、帰りの時間に注意してください。
行きはよかったけど、帰りが欠航になって、大原港経由になることも、無きにしも非ず。
「当日に飛行機に乗る予定がある」なんて方は、特に余裕を持った行動をおススメします。

また、北風になると、中国大陸の方から冷たい空気を運んでくるので、気温にも注意です。
日中でも少し冷えを感じますので薄手の長袖や、ウインドブレーカーのような上着があると便利です。

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2、朝晩の冷えに注意

特に、朝晩の冷えに注意してください。
夏の時期は暑いので、薄着で寝たり、窓を開けて寝たりしますが、
10月のこの時期、夏気分を引きずると風邪をひきます。

日中の日差しが出ている時はいいのですが、朝晩や日がかげる時は気を付けてください。
思った以上に冷え込みます。
男性は涼しいと感じるかもしれませんが、女性は寒いと感じるかも。
冷え性の方は特に注意してもらって、自然の中に入るときも薄手~普通ぐらいの靴下なんかを履くといいかもです。

手足の先が冷えると体温が奪われます。
あまり水遊びは避けるようにして、少し暖かくしていった方がいいかもしれない季節です。

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3、日照時間が短くなる時期

日照時間が急に短くなります。
10月後半に入ると「くもり」の日が増えるというのも一因ですが、
日の出、日の入りが早くなるのも原因です。
西表島の10月は日の出が朝6時30分、日の入りが夕方6時30分ごろです。

「日の出」も「日の入り」も「6時30分」と覚えておけばわかりやすいです。
夏の時期は8時ごろまで明るい日もあるので、急に短くなる印象です。
とはいっても、本州並みに戻るだけなので、普段から自然に入られている方には馴染みの時間ですね。

西表島で自然体験をする時も、あまり遅くならないように計画をたてましょう。
山や奥地の川などに入るときは余裕を持って、17時にはお宿に帰れるように計画を立てることをおススメします。

まとめ

西表島へ10月に来る際に気を付けることは「フェリーの運航状況」「服装(少し冷えはじめます)」「日の出、日の入り」です。
特に冬になり始める10月、急に冬っぽくなってくるので注意して旅行を楽しんでください。

また、この時期になると出現しやすくなる生き物なども、たくさんいるので見つけてみてください。
自然を楽しんで旅してくださいね!

参考記事>>>西表島の10月「カンムリワシの幼鳥」をよく見かける時期になりました

ガイド飯田(写真/文)

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