「ルリミノキ」
【特徴】瑠璃色の実のなる木、白い花を咲かせる
【出会える度】★★★☆☆
【分布】日本(九州南部~沖縄)、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、インドネシア、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム、パプアニューギニア
自然界には珍しい青
南の地域に自生しているルリミノキ。
「瑠璃(ルリ)実(ミ)の木(ノキ)」の名前の通り、瑠璃色の青い実をつける木です。
西表島では12月になると、鮮やかな青い実をつけます。
歩いているとパッと目に入る、鮮やかな青。
見つけると、知ってても、ついつい「青い実だ!」なんて嬉しくなっちゃいます。
緑に映える青
西表島は常緑で、緑が多い島。
ジャングルの濃い緑や新緑の黄緑など、さまざまな種類の緑がありますが
その中で、青があると、とても目立ちます。
森に入る服装として、目立ちやすいのは赤、黄色や青などの原色やオレンジやピンクなどの膨張色があります。
その原理を自然の中で体現しているのがルリミノキでもあります。
目立つことによって何かしらのメリットがあるんでしょうね。
以前の記事の「ギランイヌビワ」や「リュウキュウガキ」のような戦略だったり。
参考記事>>>小さく可愛いけど毒のある実「リュウキュウガキ」のとる戦略とは…
そういえば一度、キノボリトカゲが「ルリミノキ」の実をくわえていたのを見たことがあります。
間違って齧ったのかもしれませんが、トカゲって木の実くわえるんだなんて感じたことも。
実がなっても、3日ほどで実が無くなっていることが多いルリミノキ。
地面に落ちてしまうのか、動物に食べられてしまうのか詳細は不明ですが
ルリミノキミステリーとも言える現象。じっと観察して解明してみるのも楽しいかもしれませんね。
種類によっては、葉がモコモコ
「ルリミノキ」とひとくちに言っても、西表島には「オオバルリミノキ」「リュウキュウルリミノキ」「タイワンルリミノキ」「マルバルリミノキ」の4種類のルリミノキがありのます。
上の写真は「リュウキュウルリミノキ」。他にも似たような青い実をつける木たちがいます。
中には「マルバルリミノキ」というルリミノキは、葉っぱに毛がついていてフサフサしています。
触っていて気持ちのいいルリミノキ。
同じルリミノキ属に属していても、ちょっとづつ特徴が違ってきます。
青い実を見つけたら、葉っぱもちょっと触ってみてください。
モコモコな葉っぱにあたるかもしれませんよ。
そんなルリミノキが見れるかも >>>【滝】ピナイサーラの滝つぼ&滝うえコース:P2
ガイド飯田(写真/文)