西表島の自然を体験するツアーガイドという仕事を通じて、豊かな自然や島での暮らしについてを綴っています。

実は、八重山の固有種「コナカハグロトンボ」は○○がハート型

「コナカハグロトンボ」

【特徴】細い体、羽の端が黒い、交尾の時はハート型

【出会える度】★★★★☆

【分布】石垣島、西表島

 

川でよく見かけるトンボ

ミナミカワトンボ属に属しているトンボで、よく「川トンボ」と呼ばれています。
名前の通り、川辺や水辺に生活しているトンボです。

正式名称は「コナカハグロトンボ」
赤い細い胴体、羽の端が黒いのが特徴のトンボです。

八重山の固有種

西表島では、よく見かけるコナカハグロトンボ、実は八重山の固有種だったりもします。
あんなに、たくさん飛んでるのに嘘でしょ?といいたくなるぐらい固有種感が全然ありません。

西表島と石垣島のみに生育しているようです。
トンボのことですから、以前のアカスジベッコウトンボのように、将来的には島を渡るかもしれませんが、現段階では固有種。

参考記事>>>赤褐色の目立つトンボ「アカスジベッコウトンボ」の存在感

実は、珍しいトンボだったりもします。

固有種だけど、遭遇率が高い

固有種でこれだけ頻繁に会えるのは、いないんじゃないかと思えるぐらい、遭遇率は高いです。
川の中を歩いているときも、滝つぼの岩場でも、そこらかしこにいる印象です。
同じ固有種のイリオモテヤマネコなんかと比べたら、遭遇率は天と地ほどの差です。

何か珍しいものを見たい方はぜひ、コナカハグロトンボを探してみてください。

オスは黒い

体の色が赤いのはメスで、オスは体の色が黒いです。
いつも見るのは体の赤いメスばかり、体の黒いオスはめったに見ることができません。
オスのコナカハグロトンボを見つけれたら、ラッキーかも!

交尾はハート型

そんなめったに見ることがないオスですが、確実に見れる瞬間があります。
それは、交尾の時。

体の黒いオスが下になり、体の赤いメスを上に乗せます。
飛びながら交尾したりして、卵を水辺に産む。

その姿はまるでハート型。
コナカハグロトンボはキレイなハート型をつくります。

カヤックに飛んでくることも

警戒心が強いトンボではありますが、気配を消しているとカヤックに飛んできたり、型に止まったりすることもよくあります。
水辺でじっとしていることが大事。
岩になった気持ちで過ごしていると、岩と間違えてとまってくれるようです。

一番身近に見れる八重山の固有種を、見に川へ、くりだししましょう!

そんなコナカハグロトンボが見れるのは>>>【滝】ナーラ川本流コース(マングローブ&ジャングルカヌー):MJ2

 

ガイド飯田(写真/文)

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