冬の西表島は川がおススメですが、
ツアーに参加する時は、ちょっと注意が必要です。
それは、「場所」の選び方です。
「場所」の選び方というと、「川の選び方」のことです。
なぜ、「川の選び方」が重要かと言うと、
特に冬の時期は、ツアーに行ける川と行けない川が出てくるからです。
なぜ、ツアーで行けない川が出てくるかと言うと、
西表島の冬は北風が強くなるからです。
風が強くなると、波がたつようになります。
波がたつとカヤックでツアーに行くのが危なくなります。
特に、冬場は北風が吹くので、島の北にある川、海は特に波が高くなります。
だから、北に位置している川は条件次第で行けなくなってしまうんです。
残念っ!!
行きたいけど行けない…のジレンマでガイド自身も催行、不催行を迷うこともしばしば。
「冬のツアーでコースを変えられた!!」
というお叱りはもちろんなんですが、
楽しんでもらいたいという気持ちからのコース変更だってことは理解してください。
「えっ、そんなこと言ったって、どこを選んでいいかわからないよ」
と考えている、あなた!
安心してください。
「冬の西表島でココに行った方が楽しめるよ」って場所を紹介します。
これを読んで、みんなにも教えてあげてください。
冬のおススメは「ピナイサーラの滝」
一番のおススメは、ヒナイ川です。
LBカヤックのコース名は「ピナイサーラの滝つぼ&滝うえコース(P2)」
ピナイサーラの滝という沖縄一の落差の滝へ向かっていくコースです。
川でのカヤックは片道1時間ほどですが、マングローブを楽しめます。
人気スポットなので、夏の時期は人、人、人と人だらけですが、
この時期は人も比較的少なく自然をゆったりと楽しめることが多いです。
森の中をトレッキングして抜けた先にあるピナイサーラの滝。
滝を眺めていると、清々しい気持ちになり癒されます。
何回行っても飽きない、ヒーリングスポットです。
西表島に宿泊なら「ナーラ川支流」
ナーラ川の支流もおススメです。
LBカヤックのコースで言うと「ナーラ川支流コース(MJ1)」
こちらは、滝にはいきませんが、ナーラ川という
西表島でも3番目に大きい川の細く分岐した支流に向かっていくコースです。
ジャングルクルーズのような体験
マングローブに囲まれた川をシーカヤックで楽しむツアー。
ただただ、マングローブの川へ行くツアーは多いですが、
ナーラ川支流コースはさらに細い川へ入っていくコース。
手で触れれるぐらいマングローブの側に寄ることもできます。
最初はマングローブの川を漕いでいたはずが、
いつの間にかマングローブが無くなり、木々が頭上に生い茂るジャングルに迷い込んでしまった!!
なんて感覚が楽しめるコースです。
さながら、ジャングルクルーズのような体験。
天候に左右されやすいので注意
冬の時期で北風が強く吹く場合は、ナーラ川支流に行けない場合があります。
その場合は、申し訳ないのですが、コース変更をお願いしております。
(ピナイサーラのコースへ変更になることが多いです)
というのも、ナーラ川は北に位置している川。
冬の時期は北風が強く吹くので、北に位置するナーラ川へ入るのが難しくなります。
また、石垣島からお越しの場合、上原港が欠航してしまうと
時間に余裕が無くなるのでナーラ川支流へ行けない場合があります。
ナーラ川支流へ行きたい場合は、時間的にも余裕のある西表島へ宿泊してください!
北に位置しているツアーって、どれ?
LBカヤックが行っているツアーで北に面している場所は、
ナーラ川、船浮湾です。
コースで言うと、「船浮湾&水落の滝コース(S1)」、「ナーラ川支流コース(MJ1)」、「ナーラ川本流コース(MJ2)」です。
この2ヶ所(3コース)は北風が強く吹くと催行できなくなります。
申し込みの時はコース変更を覚悟しておいてほしい要注意のコースです。
どうしても、北に位置している川、海に行きたい場合は
南風が吹く4月~10月に来てみてください!
天気のよい日は青空が広がっていて気持ちいいですよ!!
自然体験は、どうしても天候次第
最終的には天気次第となりますが、
冬には冬の楽しみ方が、夏には夏の楽しみ方があります。
雨の日には、雨の日の楽しみ方が、くもりの日には、くもりの日の楽しみ方があります。
「それぞれの天候の楽しみ方を知ってもらい、さらに自然を好きになってほしいな」
という思いで案内しています。
いろいろな遊び方を知って、西表島の自然の楽しんでください。
冬にしかできない自然体験をどうぞ西表で。
ガイド飯田(写真/文)